宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

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イベントレポート●第四章「天命篇」初日舞台挨拶レポート

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2018年1月18日(木)『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第四章「天命篇」の最速先行上映会が行われた。昨年2月からスタートした本シリーズもここで折り返し。一般上映より10日早く観られるとあって会場となった新宿ピカデリー最大のスクリーンを誇るシアター1は、多くのファンの熱気に包まれた。

まずは、司会の中村繪里子さんに促され、監督の羽原信義さんとシリーズ構成の福井晴敏さんが登壇。第四章のタイトルになっている「天命篇」について名付け親ともいえる福井さんは「今回は、天国に一番近い神様みたいなテレサが全面的に出て来られるということに合わせ、波動砲問題でどうしようもないところまで追い詰められた古代がそのハードルをどう乗り越えるのか…これもある意味で天から与えられた運命ではないか。他にも色んなキャラクターたちがどうやってそんな天命を乗り越えていくかというお話しになっています」と解説。また第四章では、これまで謎だった部分に「ああなるほど、こういうことなのか」と光が射すだけでなく、「もっと分からない部分」が増えてしまうかもしれないとのこと。そのひとつとして、「サーベラーと桂木透子がどういう関係なのか」「そもそもガトランティスがどうやって生まれたのか」という部分もおぼろげに分かってくるそうだ。ちなみに「怒涛篇」と言っても間違いないくらいずっと戦っている章になっているとのことなので、謎解きだけでなくアクションが好きな方も是非刮目して欲しい。

その後今回のスペシャルゲストとして、ささきいさおさんが登壇。ファンのみなさんの笑顔と拍手で迎えられたささきさんは「『ヤマト』に関わって50年近く。やはり主題歌はささきいさおだと言われると、とても幸せです」と挨拶。スタッフからのお祝いとしてガミラスガールズから花束が送られた。ささきさんはヤマトの主題歌を歌う自分が(前シリーズ『2199』で敵だった)ガミラスから花束を受け取ることに不思議そうだったが、福井さんが「オリジナルでは(ヤマトがガミラスを)滅ぼしてしまいましたが、『2202』では地球とガミラスは仲良くなっています」とザックリ説明。主題歌だけでなく『宇宙戦艦ヤマト2』では出演もしているささきさんだけに「『ヤマト』って不思議ですよね。いなくなったと思ったキャラがその後で出てきたりもするし」と納得した様子だった。

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photo第四章から担当することになった主題歌だが、ささきさんによると『2199』で録音したデータをリミックスしたものではなく新録。それも、フルオーケストラの方々との同時録音だったとのこと。レコーディングに立ち会った羽原監督も「オーケストラのみなさん、凄いテンションでした」「コーラスだけはささきさんが帰った後での別録りだったんですが、みなさん残念だと言っていました」とスタジオでの熱気を熱く語ってくれた。

また、今回は『2199』よりテンポが早くなっており、ささきさんは「最初のレコーディングを思い出し、宮川先生に言われた通り元気に歌いました」とのこと。レコーディングで指揮をされた宮川彬良さんに、父であり『宇宙戦艦ヤマト』の作曲者でもある宮川泰さんが重なっていたのだろうか。

最後に、『宇宙戦艦ヤマト』の主題歌は「僕にとっても天命みたいなものです。人生の大半関わっているんですから」というささきさんの生歌が披露。会場のボルテージはまさに最高潮となった。

第四章「天命篇」の最速先行上映会では上映前の舞台挨拶だけでなく上映後にティーチインも行われ、アニメ・特撮研究家の氷川竜介さん、アニメ評論の藤津亮太さん、そしてアニメライターの小林治さんが司会として登壇した。
今回は、第一章〜第三章を対象に事前にツイッターで募集した以下の5つのお題の結果だけでなく、別途氷川さんと藤津さんが選んだ内容(第四章までが対象)を紹介、解説していくといった内容となった。ここではその結果を掲載する。

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(1)古代が最も主人公らしいシーン

  • 1位:(第三章・第七話)波動砲の使用を決意~発射シークエンス
  • 2位:(第三章・第七話)波動砲口の中で悩む古代
  • 2位:(第三章・第十話)第1艦橋でコスモウェーブを見た後の古代のセリフ
  • 氷川:(第三章・第七話)波動砲口の中で悩む古代
  • 藤津:(第一章・第一話)大戦艦の方向を変えようとするシーン

(2)やはりテーマは「愛」だと感じたシーン

  • 1位:(第三章・第九話)雪の「選ばせない」&古代の「選ばない」
  • 2位:(第二章・第五話)加藤のヤマト行きの背中を押す真琴
  • 3位:(第三章・第九話)100式空間偵察内の古代と雪の会話
  • 氷川:(第一章・第一話)冒頭のズォーダーのセリフの最後の方
  • 藤津:(第三章・第九話)古代とズォーダーとの対話

(3)最もカッコイイ戦闘シーン

  • 1位:(第二章・第四話)ヤマトVSアンドロメダ
  • 2位:(第一章・第一話)地球に落ちてくる大戦艦を撃ち落とすヤマトの主砲
  • 2位:(第二章・第六話)第十一番惑星。斉藤とイリィの頭上に現れるヤマト
  • 氷川:(第四章・第十三話)ヤマトを手で押して照準を定め、ゴーランド艦隊を殲滅するシーン
  • 藤津:(第一章・第一話)「地球・ガミラス連合艦隊」のテロップ/大戦艦登場シーン

(4)最も好きなセリフ

  • 1位:(第三章・第九話)土方竜「沖田、借りるぞ!」
  • 2位:(第三章・第九話)土方竜「11番惑星では奴らに名刺を渡しそこねた」
  • 2位:(第三章・第十話)沖田十三「古代、おまえはよくやっている。本当に、よくやっているじゃないか」
  • 2位:(第三章・第九話)古代と雪のプロポーズ
  • 2位:(第一章・第二話)雪「古代進は地球を救ったぞ!」
  • 氷川:(第三章・第九話)古代「オレは選ばない」
  • 藤津:(第二章・第四話)古代「ガントリーロック、解除」

(5)今後大きな伏線になりそうなシーン

  • 1位:(第三章・第十話)斉藤始がコスモウェーブで見たもの
  • 2位:(第三章・第八話)キーマンがヤマトに持ち込んだ反波動格子
  • 3位:(第三章・第九話)ズォーダーのセリフ「テレサ、また繰り返すのか」
  • 氷川:(第四章・第十二話)「また繰り返すのか」とサーベラーを殺すズォーダー
  • 藤津:(第三章・第八話)キーマンに臣下の態度をとるガミラス兵

『ヤマト2202』としては珍しく、スタッフ・キャストではない登壇者による劇場トークイベントになったが、氷川さん藤津さんもファンのひとりとして今シリーズを楽しんでおり、ファンに近い目線や感覚でのトークは多くの来場者に楽しんでもらえたようだ。

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