宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

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「たっぷり7週ヤマトーク2199 ~road to 2202~」第1週レポート

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2017年2月25日(土)より上映される『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章に向け、前シリーズである『宇宙戦艦ヤマト2199』を復習する上映&トークイベント「たっぷり7週ヤマトーク2199 ~road to 2202~」が、12月6日(火)にスタートした。

その第1回には、音楽を担当する宮川彬良さんとランティスの音楽プロデューサー吉江輝成さんが登壇。まずは、『宇宙戦艦ヤマト2199』にまつわる制作工程、音楽としてのポイント、2回のコンサートなどについて語ってくれた。
その中で印象的だったひとつが、収録に関するお話しだ。『宇宙戦艦ヤマト2199』では、各種楽器を一同に集めた大編成で一斉に、タイミングも機械的なサポートをあえて外し宮川さんの指揮と呼吸で演奏されている。近年は、レコーディング機器やコンピューターの発達で、データにあわせて楽器毎に個別に演奏・録音する手法が使われることが多いが、それでは「画一的な音になりがち」と、あえて(俗にいう)ライブ感を選択しているのだ。これは、既にシリーズ(全七章)のオリジナルサウンドトラックとして発売されていた3枚のCDに収録されていた楽曲が、映画『宇宙戦艦ヤマト 星巡る方舟』のオリジナルサウンドトラックCDにも収録されている理由でもある。新曲はもちろんだが、じつは同じ楽曲でも映画のシーンに合わせ再演奏・再録音していたのだ。これはフィルムスコアリングと言い、映像がまだ存在していない段階で作曲しなければいけないテレビシリーズでは不可能な、映画ならではの手法だ。オリジナルサウンドトラックCDをお持ちの方は、同じ譜面でも映像に合わせ変化する指揮者や演奏者の表現力を楽しんでみてほしい。

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イベント後半、話題は現在制作進行中の『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』へと移っていく。11月下旬から始まったレコーディングでは、前述と同じ大編成でアレンジ違いを含め85曲を制作。スタジオ関係者からは「今年、ここまでスタジオをめいっぱい使ったレコーディングはありませんでした」と驚きの声もあったという。

そんな85曲の中には、今作のオリジナルとなる『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』『宇宙戦艦ヤマト2』を御存知の方なら誰もが覚えている、あの印象的なパイプオルガンによる楽曲も含まれている。録音に使用されたのは、すみだトリフォニーホールのパイプオルガン。音色も豊富で今回の楽曲には最も相応わしいそうだ。レコーディング中、奏者とのやりとりをしていく中、宮川彬良さんの脳裏には、かつて『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』のパイプオルガン演奏で、父・宮川泰さんから指導を受けたあの日の思い出がオーバーラップしていたという。

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そして、ここでサプライズ。1曲まるまる、パイプオルガンによる楽曲が披露されたのだ。タイトルは「接近」。現在、公式サイトで配信されている「特報」に使用されている楽曲の再現なのだが……。もちろん、そのままではなく、今作だからこその表現がプラス。『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』のどんなシーンに使用されるのか、その時どんな気持ちを我々に与えてくれるのか。2月からスタートする全七章のシリーズが、ますます楽しみになった一夜だった。

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