3月29日(日)に、ついに最終話がテレビ放送される『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』のスペシャルステージ「愛の『宇宙戦艦ヤマト2202』アワード」が、2019年3月24日(日)、東京ビッグサイトで開催された国内最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2019」のCOBALT BLUEステージにて行われた。イベントにはシリーズ構成の福井晴敏さんに加え、古代進役の小野大輔さん、島大介役の鈴村健一さん、クラウス・キーマン役の神谷浩史さんがゲストとして登壇し、ファンによるTwitter投稿から選ばれた本作品の好きなセリフについて、大喜利を交えながら語り合った。温かな笑いに包まれたイベントの模様をお届けする。
イベントは、事前にTwitterで募集した『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』シリーズの「好きなセリフ」を、設けられた部門毎にランキングで発表していくアワード企画。
最初は「島大介の好きなセリフ・アワード」。島大介を演じる鈴村さんが「ワープ!」(ランキング第3位)や、「素直になれよ、支えてもらうことは恥じゃないだろ?」(第1位)といったセリフを生披露すると客席も大興奮。ランキングの結果について、鈴村さんは「現場では“ワープマン”と揶揄されていたんですけど(笑)、ちゃんとこの素敵なセリフが第1位に選ばれて、皆さんが『ヤマト』をちゃんと応援してくれていること、島を端に追いやろうとしていないことがわかって嬉しいです」と語った。そして、隠されていた第2位のセリフは、キャスト陣が予想することに。小野さんからは公開中のある作品に関連させて「シェー!」、鈴村さん本人からはカーナビ音声のような「ソコ、ヒダリデス」など、回答は早速、大喜利合戦となり客席を沸かせた。
そして2つめの部門は、神谷さんが演じる「クラウス・キーマンの好きなセリフ・アワード」。神谷さんも「これは名言ですよね」と認める第3位の「乗せろ。いいから」、第1位の「だめだ。これはイスカンダルに旅したものが等しく背負う十字架だ。自ら呪縛を絶たない限り、ヤマトに未来はない」など、クールな名セリフを生披露。今回も、隠されていた同率1位のセリフを予想することに。鈴村さんは「オマエトモダチ」、「オレ、オマエクウ」といった、なぜか原始人キャラのキーマンを猛プッシュ!神谷さん本人は「お前の母親の新しい恋人、ガミラス人って本当?」と、またもシュールなボケを連発し、会場を盛り上げた。そして3つめは、小野さんが演じる「古代進の好きなセリフ・アワード」。第2位の「我々は、あの艦に希望を託す」、第1位の「俺はね、当たり前のことを当たり前にしたいだけなんですよ。約束は守る。助けを求められたら手を貸す。みんな当たり前のことでしょう?」など、古代らしい胸が熱くなるセリフを生披露。隠された同率2位のセリフを予想する場面では、神谷さんがト書きを含めた「(裸のテレサを見た後に)俺はあそこに行かなくちゃならない!」、鈴村さんが某作の名セリフ「左手はそえるだけ」を拝借した迷回答を発表。小野さん自身が率先して2人の回答に乗っかるまさかの展開に、場内は何度も笑いに包まれた。
最後は、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』シリーズ全てのセリフの中から、MSS(最も好きなセリフ)を決定することに。
ファンからのTwitter投稿を元にノミネートされたセリフは、土方竜の「死んで取れる責任などないぞ。山南、生きろ。生きて恥をかけ」、デスラーの「彼の友なら、恥をかかせるな」、森雪の「古代進は、地球を救ったぞー!」の3つ。
同時配信していたニコニコ生放送の視聴者投票では土方のセリフが、ステージに足を運んだ観客の会場審査では小野さん=古代進の独断で森雪のセリフが選ばれ、最終的な判断は福井さんに託された。大方の予想通り土方かと思いきや、MSSに選ばれたのはまさかの森雪!キャストと観客が驚く中、福井さんは「(シリーズを通して)森雪はこのセリフを2回言うんですけど、3月29日に放送される最終話を観たら納得して頂けると思います。皆さん観てください」と、宣伝も兼ねたコメントで綺麗にまとめた。
2年以上続いた本作も、キャストが出演するイベントはこれで最後。思い思いの言葉で本イベントを締めることに。
福井さんは「第七章の千秋楽の舞台挨拶でちょっとした発表もありますので、ぜひ皆さん足を運んでください」。
神谷さんは「こんな機会に巡り会えることはもう二度とないんじゃないかと思うくらい、素敵な作品でした。元になった40年前の作品がご覧になった人々の心に一生残り続けたように、本作も皆さんの心に少しでも残り続けてくれればと、そればかりを願っています」。
鈴村さんは「小野くんに良いことを言ってもらうために短くします。次回作へワープ!」。
そして、最後は小野さんが「『ヤマト』を現代に甦らせるだけでなく、次の世代に魂を受け継いでいくために僕らはこの作品に参加したんだなと、改めて今思っています。全スタッフ、ファンの皆さん、『ヤマト』を支えてくれた全ての方々に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました!」と熱く締め括り、イベントは幕を閉じた。