ガミラスの駐在武官、クラウス・キーマン中尉の専用機。白銀の機体にガミラス様式の紋様が施されているのが特徴的。通常の兵装以外に、特殊爆雷(電磁パルスを発生させるEMP魚雷)を搭載した。テレザート星へ向かうヤマトと合流、行動を共にすることとなった。
対ヤマト戦の最終局面で轟沈するデウスーラII世から緊急脱出したコアシップを元に、ガトランティスで建造されたデスラー専用艦。デスラー砲のほかに物質転送システムである[瞬間物質移送機]を装備、また艦底に装備した電磁式パイロンでゴーランド巨大ミサイルを多数懸吊することができる。さらに、いかなる空間からも影響を受けない安定した波動制御機関を有しているなど、既存の航宙艦艇のカテゴライズを超えた、もはやデスラーの分身とも言える存在である。
全長:768m
主兵装:波動砲(ゲシュ=ダールバム 別名〈デスラー砲〉)×1/480ミリ三連装陽電子カノン砲塔×12/330ミリ三連装陽電子カノン砲塔×4/ゴーランドミサイル×38(最大)
地球艦隊との共同戦線を張るガミラスは、敵勢力の想定外の規模に対応するべく時間断層工場にて航宙艦艇の増産を行なっていたが、大型空母に関しては既存のガイペロン級多層式空母ではなく地球側の新造艦、アンドロメダ級空母をライセンス生産することで艦隊を増強した。
アンドロメダ級空母の基本構造に変更はなかったが、航空管制用電子装備や操艦システムなどはガミラス様式のものに換装された。
以下の3隻は〈ノイ・ランベア〉〈ノイ・シュデルグ〉〈ノイ・ダロルド〉とされ、別名[バーガー戦闘団]と呼ばれた。
艦載機は艦上戦闘機デバッケ、雷撃機ドルシーラ、そして波動掘削弾を爆装した重爆撃機ガルントII。
上部飛行甲板は波動防壁により保護され、艦載機を繋留したままワープが可能。
強力なエネルギー火線を空間転送し、相手の射程外からアウトレンジ砲撃が可能な〈火焔直撃砲〉を装備した重戦闘艦。かつてヤマトがイスカンダルからの帰還時に同型艦一隻と遭遇したが、量産化され各艦隊に大量配備されている。
砲熕兵器:火焔直撃砲×1/艦首大砲塔×1/主砲塔×3/副砲塔×2/対空砲塔×16/魚雷発射管×9
ガトランティス機動部隊の主力空母。艦体上部中央の窪んだ部分が飛行甲板で、その両側が艦載機格納区画である。格納区画上下面に主砲、副砲、対空砲、また前部両舷にはミサイル発射管を装備し、高い攻撃力を有している。
砲熕兵器:主砲塔×3/副砲塔×2/対空砲塔×18/魚雷発射管×2
艦載機:甲殻攻撃機×24
重武装ながら足の速い、ガトランティス航宙艦隊の中核をなす巡洋艦。主砲、対空砲を含む多数の速射輪胴砲塔のほかに、艦橋基部両舷に計10基のミサイル発射管を装備している。
砲熕兵器:主砲塔×6/副砲塔×6/対空砲塔×6/ミサイル発射管×10
高い機動性により敵艦に肉薄攻撃する駆逐艦。ガトランティス艦艇特有の速射輪胴砲塔は1発ごとの命中精度の向上よりも、多量の破砕エネルギーを「ばらまく」ことにより、敵に対し出来る限り手傷を負わせることを主眼にしている。
砲熕兵器:主砲塔×5/副砲塔×3/対空砲塔×10
全長520メートルに達する大型戦闘艦。設計思想は他艦艇と異なり、その運用方法も独特である。戦艦クラスとして十分な砲熕兵器を搭載しているが、本艦独自の特殊砲撃システム〈雷撃旋回砲〉を装備しているのが特徴だった。多数の小型の雷撃ビットでリングを形成してビームエネルギーを増幅、射撃を行なうものである。さらに複数の同型艦から大量の雷撃ビットを供給、威力を増大させることもできた。
全長:520m
砲熕兵器:雷撃旋回砲/回転大砲塔×3/大型回転砲塔×2/艦橋砲塔×3/艦橋大砲塔×1
ガトランティスの名将の一人、ゴーランドが率いる艦隊を編成する大型ミサイル艦。艦首に装備した二発の超巨大ミサイルは敵艦隊の殲滅や惑星攻略の際に使用される。また艦首二連の発射装置は作戦目的に応じて他の弾頭や揚陸コンテナ等に換装できた。艦首および艦橋部のミサイルなどは前線における再装填は不可能だが、固定式および旋回砲塔式のミサイルの一部は再装填による連続射撃が可能だった。
全長:312m
砲熕兵器:超巨大ミサイル×2/艦橋ミサイル×1/固定式ミサイル×28/ビーム砲塔(大型)×1/三連装ミサイル砲塔×4/三連装ミサイル・五連装ビーム砲塔×1/三連装ミサイル・五連装ビーム砲塔×2/三連装ミサイル・三連装ビーム砲塔×1/五連装ミサイル砲塔×1
ガトランティスの主力攻撃機。機体上面には回転式ビーム機関銃塔(速射輪胴銃塔)を装備する。機体前部には8丁の機関銃を固定装備。乗員は3名、機体下面には6発の空対空ミサイル、または対艦用大型ミサイルを懸吊できる。
主兵装:ビーム機関銃塔×1/機関銃×8/空対空ミサイル×6
ガミラスの科学奴隷から得た機械化兵の技術をコピーして造られた自律式小型兵器。飛行形態から半人型の地上戦闘形態に変形、両椀部に装備したニードルガンにより対人・対物攻撃を行なう。短剣状の飛行形態時には航空機の爆弾架に装着して輸送されるほか、魚雷発射管からの射出も可能。機体下部の着脱式装甲板の裏面は、敵の陽電子エネルギーを跳弾可能なビーム反応装甲になっている。
主兵装:三連装ニードルガン×2
ガイゼンガン兵器群の一種。波動防壁に対抗するべく開発された大型の戦闘機。敵艦のシールドを中和し突破、艦体に突き刺さる。その後、回転砲塔を乱射し自爆する特攻兵器。土星沖海戦時にはバルゼーの甲板に搭載され、地球連邦のエンケラドゥス守備艦隊に肉迫攻撃を敢行した。
全長:135m
兵装:波動防壁中和システム/単分子切断衝角/主砲塔×2基
ガイゼンガン兵器群の一種で、全長1200mを超える航宙艦。艦種としては大型航宙母艦であるが、もはやその規模は移動橋頭堡とも呼べるものであり、ガトランティスの地球侵攻に合わせて新造された。
上下対称形の艦体は飛行甲板と格納庫であり、約600機のデスバテーターを搭載可能である。土星沖海戦時にはバルゼー司令長官が座乗し、甲板上に巨大戦闘機イーターIを80機搭載した。上下甲板を回転させ、遠心力によりこの搭載機を展開した。
砲熕兵器は艦体上下面に集中配置され、主砲や対空砲のほか、ドラム式のビーム発射機(爆雷投射モードにも転換可能)を装備。また艦首には、前方の障害物を破砕し航路を啓開するための大型ビーム砲を備えている。
全長:1,240m
発艦用滑走路:4×2
艦載機搭載数:約600機
兵装:主砲塔×10基/対空砲塔×16基/近接防御火器×32基/回転式ビーム発射機×2基/障害物破壊用ビーム砲×2門