5月17日(木)新宿ピカデリーにて、5月25日(金)より全国35館の劇場で上映される『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第五章 煉獄篇の、最速先行上映会が開催。会場を埋めたファンの前に、司会を務める中村繪里子さん(桐生美影役)から紹介する形で、羽原信義さん(監督)、福井晴敏さん(シリーズ構成)、桑島法子さん(森雪役)、黒沢ともよさん(市瀬美奈役)が登壇した。
最初の挨拶で、桑島さんが「久しぶりだね……ヤマトの諸君」と山寺宏一さんが演じるデスラー総統のセリフを真似ると、どこよりも早く第五章を観れるという期待と緊張でいっぱいだった空気はいっきにトークモードに変化。アフレコの話題では「雪の出番はありますか!? と毎回ドキドキするところから始ります。台本来た! 出番あった、ひと言ふた言、セリフ3つある! というような感じでした」「大群像劇なので、雪と言えども存在を示すのが大変なので、がんばってください」と、元祖ヒロインとは思えない状況と気持ちを告白。ヤマト出演者としても先輩の言葉に、第五章より登場する市瀬美奈役の黒沢さんは「忘れられないように、がんばって先輩に食ってかかりたいと思います」と答え会場の笑いを誘っていた。
黒沢さんからは、航海科として初の女性キャラとなる市瀬美奈について紹介。「すごく責任感が強い女の子だと思っています。真面目で、真面目さゆえの頑固さもあって。20歳なので、青さが残る女の子になっています」「結構弁が立つ女の子で。音響監督から『臆さずに、ガンガン行け。先輩たちに食ってかかれ』と言われました。…私の意図ではございません」との説明に、福井さんが「けっこう上から目線だったよね」と指摘。桑島さんからは「これまで、こういうタイプの女の子はあまりいなかったので、おおっという感じでした」、羽原監督からは、市瀬の衣装について「色も変わっていて、黒ベースにグリーンのラインが入っています」とこれまでにない新デザインであることも補足された。
また、演じるにあたり黒沢さんはキャラクターの掛け合いに感して「仲が良いからこの喋り方なのか、役職としてこういう喋り方になっているのか」立場や距離感を知る為、実際の海上自衛隊について検索。それが高じて海上自衛隊の人のブログを読むようになったそうで「明らかにおかしな方向に行っている」と福井さんにツッコまれる場面もあった。
なお、現段階で気になっているキャラを聞かれると、桑島さんは「古代くんは置いとかないと話せなくなくから殿堂入りしていただいて」と前置きをしつつ「男性だと私は土方さんが好きです。要所要所で結構しびれさせていただいています。その下くらいに真田さんがいて、そのちょっと下に山南さんが。毎章毎にぐっとくるシーンがあるので楽しみにしています」。すると、黒沢さんからも「山南さん、第五章で『はっ』ってなったセリフがあって、山南さん山南さん…って言いながら帰った記憶があります」と同調意見が。しかし、渋好みなのかと思いきや「でも、私は顔なら島(大介)さん一択です。短髪でチャキっとした人が好きで。同年代(20歳前後)の男の子ってちょっと髪を長くしている子も多いので、逆にあのくらいさっぱりしていると『はっ』となります」と島大介に一票。会場を盛り上げた。
トークの最後は、第五章の見処を含めた挨拶をいただいたので紹介しよう。なお、この壇上で羽原監督から『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』がこの秋からテレビ放送が開始されると発表され、会場から大きな拍手をいただいた。
桑島法子(森雪役)
「今回も色んな人間模様が描かれています。音楽も心臓にガンガンくる感じの素晴らしいもので、麻宮騎亜さんが絵コンテを担当されている第18話(第五章は第15話~18話にて構成)も素晴らしく、見所はたくさんあるので、何度も劇場で観ていただきたいですし、良かったよという声も拡散し、後押ししていただけると嬉しいです」
黒沢ともよ(市瀬美奈役)
「今日は緊張して来たんですが、こんな新参者の私にも優しくしてくださって嬉しかったです。市瀬はおそらく16歳の頃に(地球で)遊星爆弾の攻撃を受けるという経験をしているのではないかと思っています。若くしてそんな壮絶な経験をしてきた彼女の人生を責任を持って演じたいと思います。これからお世話になります」
福井晴敏(シリーズ構成)
「今回は、全篇見どころと言っても差し支えないくらいの大物量構成で進んでいきます。前半が人間ドラマの濃密な物量戦、後半は戦闘スペクタクルの物量戦。前半に出てくるゲスト声優も豪華です。また、今回は予告編も含めての1本のパッケージです。そこまで楽しみにして下さい」
羽原信義(監督)
「第五章は第四章のラスト、あのデスラーのアップからの続きになります。また、たぶん一回観ただけではわからない部分が多数あるように仕掛けておりますので、ぜひとも何度か来ていただけると助かります」。
※羽原監督と福井さんが装着しているメガネは、地球連邦航宙艦隊の総旗艦アンドロメダの艦首デザインを使い、『ヤマト』の3D班のスタッフが作った特製「アンドロメガネ」。(市販の予定はありません)